新型コロナ・ウイルスによる自宅待機や在宅勤務をせざるを得ない。こんな時こそ、手に職を。とは言っても、私がお教えできるのは、電子工学とメカトロニクス電子制御と、零細企業の経営です。
手に職をといっても、誰でも簡単に身に付くような職では、今後のためになりません。電子技術は誰でもできるわけではないのですが、ご存じのとおり、日本の家電メーカーの現状を考えると、あまりお勧めできません。
それでは何が良いかというと、それは「メカトロニクス」です。メカトロニクスとは簡単にいうと、機械と電子の融合、つまりロボットや生産設備などの「自動化」をするための技術です。
新型コロナ・ウイルスの影響で、今いちばん求められているのは「マスク」の製造装置ですが、今回の新型コロナ・ウイルス蔓延で「通勤しない」、「会社に行かない」、「会議しない」などの自動化です。
コンピューターやネットワークのシステム開発も自動化ですが、こちらは習得するまでに何年もかかる技術ですので、簡単に身に付けることができません。
そういった意味では、メカトロニクス技術は数日間でいくらか習得でき、就職先には困りません。しかも、どんなに生産や流通の自動化が進んでも、いや自動化が進めば進むほど必要とされる技術です。
自動機械に自動倉庫、荷物の自動仕分けなど、メカトロニクス技術が必要とされている職場は数多くあります。そしてそこは、工場の中でも壁で仕切られた工場全体を見通せる場所にあることが多く、コンピューターを使うため、防塵や空調なども完ぺきに行われている場合が多いです。
もちろんメカトロニクス技術のなかでも組み立てや配線作業などは労働集約的な作業もありますが、精密機器を作る現場は油汚れなどの悪環境はあり得ません。
そして更にメカトロニクス機器を自動化するためのプログラムはパソコンを使って開発しますので、基本的にデスクワークですし、在宅勤務も可能です。もちろん実際に機械を動かすときは行かないとダメですが、事務職のように人が密集ということもありませんし、上司が後ろで見張っていることも基本的にはありません。
自動化のプログラム開発は、PLCあるいはシーケンサーと呼ばれるマイコンを使った小さなボックスにパソコンでプログラムをダウンロードすることで実現します。
これが出来れば、同じPLCを使っている他の職場への転職も容易ですし、語学力に関係なく、世界中で活躍することも可能です。
もちろん給料も他の仕事よりもずっと高いですし、待遇もずっと良いです。良いことばかりだと疑ってしまうかも知れませんので、いくつか悪いことも書いておきます。
- ダウンロードや試験は夜間休日が多くなる
- 大型の機械などでは危険が伴う
- 残業が多い会社がある(2020年4月から残業規制で改善される?)
もちろん将来の独立も可能ですし、そういう人も多くいます。こんな素敵な技術を学ぶには何が必要でしょうか?
- PLC開発用パソコン(Windows10)
- PLC開発用ソフト(GX-Works等)
- 接続ケーブル
勉強だけとか小規模なプログラム、書き込み回数制限付などで無料で試せるメーカーもあります。
PLCプログラムの学習方法
- 講習会に参加する
- 自習する
- 専門学校等に通う
だいたい、こうした方法がありますが、メーカーの講習会では、そのメーカーのPLCの使い方しか教えてくれませんし、自習は困難で、専門学校は1年とか2年とかの期間が必要です。
メカトロニクス技術を自習する
専門学校講師の私がメカトロニクスを学習するためのページを開設しています。
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