LEDとユニバーサル基板で作るイルミネーション

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ユニバーサル基板にLEDを付けた写真があります 電子工作
LEDとユニバーサル基板で作った簡易イルミネーション
LEDの写真があります
直径3ミリのLED3色
ユニバーサル基板の写真があります
横5cm×縦7cmのユニバーサル基板

高さの低い部品から付けます

 ユニバーサル基板で電子回路を組み立てる際には、高さの低い部品から付けるのが楽です。ただし、例外として、ICは基本的にICソケットを付け、最後にICを差し込むなど、熱や静電気に弱い半導体部品は後から付けるのが良いでしょう。

抵抗器を付ける

 普通は抵抗器が一番高さが低いですから、抵抗器を付けます。部品面にジャンパー線が必要な基板の場合はジャンパー線を先に付けるのが良いでしょう。

あらかじめリード(足)を直角に曲げる

 抵抗器は、あらかじめ足(リード)を穴の間隔に合わせて直角に曲げておき、向きを揃えて穴に差し込みます。

 普通は穴の間隔は2.54mm単位になっていることが多いので、2.5mm単位でも大丈夫ですか、正確に揃えるなら、「リード・ベンダー」を使うのが便利です。ない場合はラジオペンチを使って曲げますが、あまり部品の付け根を曲げると、断線したり部品が割れたりしますので、少し離れた所を曲げるようにします。

リードベンダーの写真があります
リード・ベンダーの例
リード線を直角に曲げた抵抗の写真があります
リード線を直角に曲げた抵抗器
ラジオペンチの写真があります
ラジオ・ペンチの例

穴に差し込む

ユニバーサル基板に抵抗を差し込んだ写真があります
ユニバーサル基板に抵抗を差し込んだところ

 抵抗の向きを揃えて穴に差し込みます。抵抗には電気的な向き(極性)はありませんが、揃えておかないと見た目が悪く、確認が面倒になります。

 JIS規格では、電子部品の向きは左からの右、または下から上とされていますが、抵抗を確認するときは第1色帯から順に読みますので、左から右、上から下に付けたほうが確認しやすいです。

抵抗の足を軽く外側に曲げる

抵抗を差し込んだ裏の写真があります
抵抗を差し込んで足を軽く曲げる

 抵抗を差し込んだら足を軽く曲げます。曲げておかないと裏返してハンダ付けするときに抵抗が落ちます。あまりしっかり曲げると配線するときに本来の向きに曲げなおさないとならず、金属疲労でリード線が断線したりしますので、あらかじめ配線する方向を想定して曲げると良いでしょう。

抵抗の足を接続するピンの直前で切る

抵抗の足を切る写真があります
抵抗の足を曲げて切るところ

 部品の足を曲げて配線するのが手間も余計な電線もかからず、一番楽に配線できます。特に電源やグラウンドなどの数多くの配線が必要な場所は、すずメッキ線を使っても良いのですが、すずメッキ線はハンダ付けしにくいので、はんだメッキされた部品のリードを使うのが楽です。

 部品の足を曲げて配線する場合は、曲げた足を接続するピンの直前で切り、そこをはんだ付けすると簡単ですし、はんだ付け箇所も少なく、トラブルの原因が少なくなります。

部品の足を切っている写真があります
部品の足を接続先の直前で切る

部品の足を押さえてハンダ付け

部品の足をハンダ付けした写真があります
部品の足を曲げて切って押さえてハンダ付け

 曲げた部品のリードを押さえてリードとピンの交点をハンダ付けします。部品の足を押さえるのには「逆作用ピンセット」を使うのが便利です。

逆作用ピンセットの写真があります
逆作用ピンセットの例

同様に隣の足の直前でリードを切ってハンダ付けする

数珠つなぎにハンダ付けする直前の写真があります
数珠つなぎにする直前

 電源やグラウンドの配線は次々とハンダ付けする必要があります。すずメッキ線を使っても良いのですが、すずメッキ線はハンダ付けしにくいので、部品のリードを数珠つなぎにしたほうが簡単に美しく配線できます。

 数珠つなぎにするには、部品のリードを隣の部品の足の直前で切り、基板に密着させてはんだ付けすると美しく仕上がりますし、ハンダ付けの数が少なくなりますので、信頼性が高まります。

 ただし、ハンダ付け不良がありますと、その先の全部に電気が通らなくなりますので、ある程度練習を積んでからが良いでしょう。

隣のピンにリードをハンダ付けした写真があります
隣のピンにリードをハンダ付け

LEDをハンダ付けする

 LEDには極性があり、正しい向きに付けないと光りません。LEDにはアノード(+)とカソード(-)があり、最近のLEDは足が長いほうがアノード(+)で足が短いほうがカソード(-)のことが多いですが、一部のLEDは足が細いほうがアノードで足が太いほうがカソードだったり、足が中心からずれているほうがアノードで足が中心にあるほうがカソードのものもあります。

 この回路の場合、抵抗側をプラスにする予定ですので、LEDの足の長いほうを抵抗側に接続します。もし、逆に付けてしまっても、向きが統一されていれば、抵抗はアノード側でもカソード側でも、どちらでも良いので、抵抗をまとめて数珠つなぎにしたほうをマイナス、LEDの足の長いほうを数珠つなぎにしたほうをプラスにすればLEDは光りますが、間違いの元になりますので、注意するに越したことはありません。

抵抗の余ってる足を曲げてLEDに配線する

 LEDの足を曲げて配線しても電気的には構わないのですが、もしLEDを逆向きに付けてしまったときに直すのが難しくなるので、LEDの足は曲げないようにします。

 このように交換したり直したりする可能性のある側のリードは曲げないほうが良いです。スピーカーの端子などもリード線の先端を曲げて引っかけるとハンダ付けしやすく、取れにくくなりますが、プラスとマイナスを間違えて直したいときや、スピーカーが劣化して交換したいときなどに取れにくく、修理が難しくなりますので、ハンダ付けに自信があれば、曲げないで付けたほうが良いでしょう。

抵抗の余っている足を曲げてLEDにハンダ付けする前の写真があります
抵抗の余っている足を曲げてLEDの足の直前で切ってハンダ付けする
LEDに抵抗の足を曲げてハンダ付けした写真があります
LEDに抵抗の足を曲げてハンダ付けしたところ

LEDのカソード(-)側を数珠つなぎにハンダ付けする

 LEDのカソード(-)側も、抵抗の電源(+)側と同じように隣の足にリードを曲げ、LEDの足の直前で切って数珠つなぎにハンダ付けします。

LEDのマイナス側を数珠つなぎにハンダ付けした写真があります
LEDのマイナス側を数珠つなぎにハンダ付けしたところ

LEDの数を増やすときは同様に作業します

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